やくら yakura
  
 
2006年12月31日(日)

大晦日の朝は早々に動き出しました。
テレビも無い生活のため、もちろん紅白は見れません。静かな静かな年越しの様子をお伝えいたします。
  
朝起きてすぐに始まったのは餅切り。豆餅は少し厚めに。かき餅はなるべく薄く切っていきます。
前日についたとは言え、既に硬くなっているので切るのも一苦労です。
かき餅は切った後、乾燥させるために干します。
  
早速豆餅と餅を食べてみました・・・・・・  おいしい!!!!
豆炭で焼く豆餅は想像以上の絶品で、思わず何個も食べてしまいました。
  
鏡餅もできました。昆布とみかんと干し柿のセッティングの仕方がよくわかりませんでした。
事務所の玄関には才本特製門松!苦労して作ったのですが、松の角度が実際はもっと鋭いことに後で気がつきました。
  
これは何を作っているところでしょうか・・・。
『そういえば初日の出って有難く思われているけど、最終日の入りは注目されないね』
の一言から、最終日の入りを拝ませていただきました。
  
上で作っていたのは灯篭の中に入れるローソク立てでした。
中庭に二つ、井戸にお餅と一緒にひとつ、南側の庭にひとつ。
ローソクが灯ると少し中庭の雰囲気も変わります。
  
年越し用のイワシを焼きました。部屋の中でするととんでもないことになるので急遽テラスへ。
囲炉裏を囲んで雑音の無い年越しの夕食です。
この写真は隣のお稲荷さんへローソクを灯し、
年末の挨拶に行った時のものです。

鏡餅を供えた時、妙に貧相に見えたのですが
翌朝お稲荷さんへ行くと、小ぶりなお餅が備えてありました。
それを見るとなんだかうちのお餅が立派に見えます。

夜中12時を過ぎ、私たちが布団で眠っていると
急に『ガランガランガラン!!!!』と大きな音が鳴り、
近所の方がお稲荷さんに参拝に来られていたようです。
もちろん私たちはとても驚かされました。


遠くで鳴る除夜の鐘の音色に耳を済ませながら
2006年を振り返る。
楽しかったこと・嬉しかったこと・・・。
不思議と辛かったことや悲しかったことは
『いい思い出』として思い出されます。
それはおそらく大晦日のこの日が
私の心を静かに綺麗にしてくれたからでしょう。

『テレビがない年越しなんて!』
と始めは思っていたのですが、
実際にすごしてみると、テレビに焦らされない
とても安らかで落ち着きのある年越しができたものです。