やくら yakura
  
 
2006年12月30日(土)

やくらで迎える初めての正月に向けて、年末のこの日に餅つきをしました。
石臼は蔵の中に眠っていたものですが、とても立派だったために、大人2〜3人がかりで
運ばなければいけませんでした。ちなみに杵は頂き物です。
寒い中、ぺったん、ぺったんという音が響き渡り、正月の準備らしい準備となりました。
  
蒸篭(せいろ)でもち米を蒸します。
  
蒸しあがった米を石臼へ。始めからついてしまうと周り米が飛び散ってしまいます。(経験談)
少しずつ潰しながら餅状にしていきます。
  
米は蒸したばかりなのでとても熱いです。ひっくり返すのにも一苦労!
あまり打ちすぎてもいけなく、水が多くても少なくてもいけません。
  
一番餅つきが様になっていたのはやはり祖父でした。
餅の中に黒豆を入れて「豆餅」も作ってみました。これはあまりつかなくてもいいそうです。
  
できあがった餅は固くなる前に急いで丸い形に仕上げていきます。これ、実はとても難しい作業です。
丸める以外にも棒状にした切り餅も作ります。もちろんお供え用に鏡餅サイズのものも作ります。
寒いのか暑いのかわからなくなるほど、
餅つきには熱中しました。
それぞれがそれぞれの役割を担い出来上がる餅。
『年の功』と言うほど祖父にしても祖母にしても
餅つきをしているはずではないのに、
何故か様になっている。
一方私は運動をしていたはずが体力もない。
挙句の果てに「格好が変」と言われる始末。
熱い米をひっくり返すことすらできませんでした。

伝統行事とはやはり縦の繋がりがあってこそのもの。
「若いからなんでもできる」は間違ったことかもしれない。

私の作った『シュークリームみたい』な不恰好な餅を見ながら
強く感じました。